分岐点

3.11から10年の月日が流れました。
あの日あの瞬間が、人生を分けてしまった、まさに分岐点となった方も多くいらっしゃることと存じます。
幸いにも関東に住んでいたことで、直接的な被害からは免れたわけですが、それはほんの偶然のことであり場所が違えば自分の身にも起こり得た可能性がある、災害とはまさにそういうものだと思います。

だからこそ。
当事者として分かち合うことができない苦しみが、当然にあるということを大前提として踏まえた上で、自分にできる最大限のことをしていかねばならないと強く感じます。

バレエという芸術分野に携わることができていること。
それを仕事としてやらせて頂けていること。
この状況がどれほど有難く、そして奇跡的かということ。

決して独りよがりにならず、分かったつもりにならず、自分のできることを探しながらこれからも進んでいきたい、その思いはいつも変わりません。

10年経った今、そのことをもう一度考えてみたいと強く思いました。